ミニキャブEL 車検対策5
ヘッドライト光量アップ
光量不足はどうにもならない大きな問題。特に専用設計のヘッドライト車は。。
前回はバッテリーを新品に交換し、検査時にエンジン回転を4000r/min以上にするというとんでもないことをして何とか切り抜けましたが、根本的に何とか出来るものなら何とかしたいところです。
で、光量不足の原因としては、
- ヘッドライト内のメッキのくもり(劣化)
- フィラメントがどうかなっている
- 配線の劣化
という感じでしょうか。。
1と2は余程のことが無い限りないと考えまして、なさそうでありえるのが3。
銅線の劣化による電圧降下はネットを見ていても起こっているようです。
ということでタヌキ号もそれが原因と勝手に思い、バッテリーから直接給電する方式に改造します。
回路図
オリジナルのヘッドライトのH/L切り替えスイッチ、プラスチックの劣化により機能していないため現在はこのように配線を外に出して外部スイッチを設けてH/Lを切り替えています。
バッテリーから直接と言っても考え方はシンプルで、元々のヘッドライト点灯電圧をリレー駆動用に利用し、リレー接点でもってバッテリーの電圧をそのままヘッドライトに流す、という発想です。
回路としてはこんな感じでよろしいかと・・
配線作業
色々と写真を撮っていましたが、携帯の画像フォルダが破損してしまい残っていたのはこれだけ >_<
材料は全てエーモンで、リレーもエーモン。リレーはA接点1回路のシンプルなリレーを左右1ヶずつ使用。
そしてリレー駆動部のみ出来上がったところで仮配線をしてチェックしてみると・・・
Hi側だけリレーが常にON状態!!
えーっと、何を間違えたか。。と悩んでも一切分からず。
回路的にはシンプルなのに、えーっと何で?
謎なのはヘッドライトの10Aヒューズを抜いてもリレーはONのまま。
でも、パーキングブレーキ用の15Aヒューズを抜くとリレーがOFFになるという、タヌキ号初のオカルト現象。
「本気でやばい、ついに私もボケてきたのか」と悩むこと2時間、整備書の回路図を引っ張りだしてきてようやく分かりました!
この赤線の通りですが、アッパービームランプ側からプラスが回りこんでしまい常にHi側リレーをONにしていることが判明。
15Aヒューズを抜くとOFFになるのも納得です。
というのも、元々整備書の回路図も見ないで思いこみだけでやっていたのでこんなミスをしていました。
原因はプラスコモンということを知らなかったこと。てっきりマイナスコモンと思いこんでしまって・・
ややもすると車両を燃やしてしまうところ。。
と、配線修正作業に取り掛かる前に、念のため「Hi、Lo、B(コモン)」配線のプラス・マイナスを確認したら、なんと回路図の通りにならないではないか!!
何度やっても回路図と違う電圧がかかっており「なんて日だ!!」っとなって30分。
ようやく原因が判明しました。
実はこの整備解説書、配線色の記載が間違っているんです。
「まさか!」と思って整備解説書の簡易版もあるのでそれを確認したら簡易版と違う記載が・・。
簡易版の通りにチェックをすると思っていた通りの結果に。
もう・・三菱にやられた日でした。。
そして修正後の回路はこれ。
元々のヘッドライトの電圧をリレー駆動用にしてH/Lスイッチによってそれをマイナスに落としてやる、とした回路。
赤線はHI側、橙線はLo側です。
リレーの取り付け
仮配線でOKを確認したら、あとは取り付け。
ボンネットが無いので室内に取り付けるしかありません。
ということでこの穴を利用して取り付けることにします。
端材を利用してリレーの取り付けステーを作ります。
こんな感じでよろしいかと。
あー、板金やっててよかった(笑)
仮付けの図。
いい感じではないでしょうか!
そして配線をまとめて、完成!!
外部への引き出しは、ベンチレーターから行うという、今回最大の手抜き作業。
ワイパーモータ裏にオリジナルの配線通し穴がありますが、大人の理由によりベンチレーター利用です。
そんなことをすると隙間が空いてしまいますのでこれを使って対策します。
とはいえ、完全にふさぐことは難しいでしょう。
そしてヘッドライトの取り付け。
念のためカプラには接点グリスを塗布しておきました。
チェーーーーック!
はい、チェックのお時間です!!
ここで一旦ヘッドライトを取り外して、電圧の違いを確認します。
オリジナルのカプラにテスタを突っ込んで確認。
3039r/min時で13.2Vも出てる(笑)
あれれ~、11V台とかだと思っていたのに意外と出ていて拍子抜け。
これでは光量アップは望めないんじゃないの???
こちらは新カプラ側。
3000r/min時で13.4Vで、若干のUP(笑)
いや~、若干ですよ、若干。。
電圧がUPしただけでも良しと思うしかありませんが、大丈夫なのだろうか。。