ミニカ55バン ステアリングの異常(?)その8
ピットマンアームの交換
致命的ではないものの、ハンドリングがおかしいかもと思って早4ヶ月。
色々と探りピットマンアームに原因がありそうと思っていても肝心なピットマンアームが入手出来ずにいました・・。
そして・・・ ついに!ついに!ついに!ピットマンアームを入手することができました!!
当時モノ社外品で多少のサビが発生していますが、全く問題ないでしょう!
これに交換すれば、ステアリング周りの懸念は無くなります!!
実は当相談所が敬愛する徳島県のTさんから中古ピットマンアームをステアリングギアボックスごと譲って頂いていましたが、何せ屋外作業に危険が伴う時期でしたのでしばらく作業を見送っていました。
そろそろ作業をしようかな、という時に入手が出来たのでせっかくでしたがこちらはそのままお返しをすることに・・。
余談ですがさらにタイミングよく後日アッパーアームも入手!
あとはタイロッドエンド1ケを入手出来れば関節系の心配がなくなります!
いよいよ交換!
さて、どう外すか・・
どうせ固着して外すのに難儀するだろうからステアリングギアボックスを取るのが全うな手段ですが、イチかバチかこのまま外してみます。
ボールジョイントリムーバーを引っかけてねじ込んでみます。
(画像ではキャッスルナットが付いたままですがこのあと気が付きちゃんと外してから行いました マル)
そしたら呆けなく取れました。これは助かった!
禁断だと思われますが軸にグリスを塗布しておいたのが良かったのかも・・・
左が新品、右が40年前のもの。
ボール部にウレアグリースをたっぷり塗布。
元々は黒いグリスで恐らくモリブデングリスだと思われますが、手持ちにないのでウレアグリースを。
ダストブーツは前回新品に交換していたので、移植をして古いのは使わないにします。
左が旧品、右が新品。
新旧を並べた時に ん? と違和感を感じたので良く見たらごらんの通り成型サイズが違うことが判明。
ギアボックス側も厚みが違うし。
外径も違うし(笑)
でも箱にはA101型~A107型まで使用出来るってなっているので気にしないことに。。(←キニシナイことは大事です)
左が新品(社外品)、右が旧品(純正品)。
純正品にはポンチマークがあるのに、社外品にはないではないか!
ということで同位置にマジックでマーキング。
このマークを目印にギアボックスに取り付けるのでとても大事です。
あとは取り外しと逆の作業で取り付けて完了!!
(そう、画像の取り忘れてでめでたい完了シーンを掲載することが出来ないのです・・・)
ついでなのでアイドラアーム側のジョイントも確認!
ピットマンアーム取り付け後、さっさと車体を馬から下ろして試走したいところでしたがせっかくなのでアイドラアーム側のジョイントも確認してみることにしました。
って、ダストブーツを指触チェックすると、なんと一部溶けてしまって容易に裂けそうではないか!!
これはちょっと予想外だ!
というわけで外して確認です。
ひどい、べろべろのベー状態。
半分、青い溶解。
これは取り外して正解!
そして、ジョイント部が・・・泣きそうです。
手で触るとガクガク動くし、軸を回すとスルスル回る。
スルスル回るのがいいのか悪いのかは別として(←いや、悪いと思う)、ガタも相当あるよこれ。
これまでのタイヤのガタはピットマンアームの影響よりもこっちの影響が遥かに大きいのでは・・・そう思えてならないほどガタガタ。
ピットマンアームなんてヤフオクに出ているのなんかみたことないよ。
どうすんだよ、これ。
軸の根本付近は微妙な隙間が出来てしまっているので、CRCを吹き込んでみたらサビ色の涙が止まらない。
やればやるほど出てきてENDLESS。
どうしようか。ひとまず見なかったことにしよう~か?
うん!そうしよう~☆
というわけにもいかないよな、これ。
とはいえ、この場でどうにか出来るわけではないのでダストブーツを新しくして元に戻そう!
と、すぐさまダストブーツの予備があるか確認すると、出てくるのはアッパーアーム用、ピットマンアーム用。
いくつかあるもののアイドラアーム側のは出てこない。
あれ、ピットマンアーム用と同じサイズじゃないんだ??
まずい。これはまずい。
もしかしたら三菱の部品商に在庫であるかもしれない。他のダストブーツは出ているのだし汎用かもしれないからと、期待し電話をかけ部番を伝えると「これー、もう製廃ですね・・・」
え。
もしかしてA型ミニカ専用か??
詰みました。
非常にまずいですね、元に戻せないやん・・。
無い頭を使う
いや、詰んではいませんよ。
まだ、王手をかける方法があるかもしれませんから、諦めてはならぬのです。
ようは密着っぽくなってホコリが入らなければよいのです。
手元にある部品でそれが出来ないかと見つけたのがグロメット。どこに使うのかと言いますと、ミニキャブのペダルの軸部分に使用します。
このグロメットを最初にはめて、当時モノ新品についていたダストブーツを上から被せるという、なんと素晴らしいアイディアなんでしょう!
なんと、そのグロメットが丁度よいサイズで!!
シャフト側は穴径が小さかったのでカッターで広げています。雑な加工なのでスキマが出来ますがさらに上からダストブーツを被せるので気にしないでよいのです。
ダストブーツの素材が不明なのでグリスは樹脂・ゴムを傷めないシリコングリースを塗布。
そして上からオーバーサイズなダストブーツを被せて完成!
ダストブーツの穴径は軸と同じなので無加工でOK!完璧です!!
アイドラアームはしばらくこのまま使い続けるしかありませんね・・・このガタが他へ影響させないことを祈るばかりです。
このあと元に戻して、ステアリング周りの修繕はひとまずクローズです~
試運転
さてさて試運転といきたいところですが、車体を下ろす前にもうひと作業。
公道復帰したのが、昨年の11月1日。
これまでの走行距離は3000km弱・・・よって丁度よいタイミングでのオイル交換です。
フラッシングもしてオイルフィルタも交換で完璧です。
ちなみに銘柄にこだわりはありません・・比較的これが安いので。。
わんこを連れまして近所の公園まで。
肝心のステアリングの感触は・・・いままでとさほど変わらないですな(笑)
やはりアイドラアームを交換しないことには。