オイルポンプも進化している・・?
オイルポンプ部からのオイル漏れが多くなったこともあり、分解清掃を行わずストック部品へスワップすることを企みました。
結論としてはスワップせず分解清掃で済ませましたが(2015年6月10日現在、まだ漏れる)、その時に細かい仕様の違いがあることの気が付きました。
ちがい
上が昭和46年式に付いていたもの。
下がそれ以前(恐らく昭和44年頃)のもの。
一見同じようですが、より新しいほうの型番は「-3」が付いており水色の枠内の部品が無くなっている違いがあります。
「-3」ということは「-2」も存在するのかどうか。。。
水色枠内のボルトはどのような機能なのかは未調査ですが、他にも違いがあります。
オイルホースをつなぐポート部を外したところ。
左がより新しいほう右が古いほうです。
より新しいほうは本体に溝が切ってありますが、古いほうはポート部に溝が切ってあります。
溝は同じ深さ・幅なのか確かめようと古いほうのガスケットを新しいほうに入れようとしたところ、微妙に入らない・・。
無理やり押し込めなくもなさそうですが、いい気分ではありません。
互換性は・・・
新旧それぞれ取り付け面自体は同じなのでポン付けが出来そうで特に問題にはならないでしょう。
が、例えば「ポート部を折ってしまった!」となった場合は同じ年代のオイルポンプじゃないと、単純にはポート部のスワップは出来ないことになります(無理やりシールしてしまえば使えないこともないですが・・・)。
ちなみに・・・
以下の画像は初期の頃のミニカ・ミニキャブのオイルポンプと思われます。
2008年当時「ミニキャブ 古い部品」という出品物を落札したらオイルポンプでした。
取り付け面に違いがあり、さらにエンジンへ繋がる排出ポートは1つしかありません(後年のものは2つ)。
いたってシンプルは構造です。
山海堂の「三菱360の整備」という書籍にこの型のオイルポンプが載っています。
この書は、LA/LT21系のミニカの整備書で、この時代のトランスミッションにはこのオイルポンプが使われていたようです。
あまり古いトランスミッションを入手してしまう、若しくはあまり新しいトランスミッション(※)を入手してしまうとオイルポンプ自体の互換性がないので注意が必要です。
(※)空冷エンジンは昭和50年までミニキャブELバン(LT30V)に使われていました。