入手出来たら燃費改善したも同然
年式不明のミニカA101V用としてオークションに出品されていたものを入手。リアデフどころかリアドラムまで付いたお買い得ホーシングセットです(画像がヘナチョコですみません)。後はバラして入れ替えれば低燃費生活が待っています。
必要な部位のみにする
届いたお買い得セットは一旦そのまま野田支部長のところに持って行き二人で観察した後にバラし作業を。。。が、デフ本体は相当固着しており熱中症になりかけて居間で休ませてもらう羽目になる位とても難儀しました(以後、夏場の作業では「体は大丈夫か?」とお気遣いを戴くようになりました)。
あいにくなのか幸いなのか分かりませんが我が家にはお買い得セットをそのまま置く場所が無いため高速切断機で切断し右側2つは廃棄しました。
ドライブシャフトを取り外す
早速受け側の準備を始めます。まずはリアドライブシャフトの取り外しから入ります。
整備書によると”(2)ブレーキ配管を取り外し・・”とありますので、まず最初に取り外さないで作業することを検討します。
ようするにバッキングプレートと共締めになっているリテーナさえ外れれば良いわけで、リテーナだけ取り外す作業を行います。
リテーナだけ取り外しました。
黄色の枠部分にバッキングプレートと共締めされるようにしてプレート(リテーナ)が取り付いていますのでそれを外します。
4本のボルトを外すとバッキングプレート丸ごと外れますので、リテーナと取り外し後にボルトを1本だけ挿入しぶらぶらしないようにします。
ちなみにブレーキシュー一式は外さないと作業は出来ませんが、難しいことはないのでそんなに神経質になることはありません。
上の画像ではドライブシャフトを抜き取った後ですが、ドライブシャフトは手で掴んで引き抜けるようなものではありませんので、以下のようにして行います。
横文字ばかりであり専門用語を多用して難く書いてありますが、ようするに、
リテーナを外した状態で一旦ドラムを取り付けさらにナットを取り付けた状態で引き抜け
ということです。
スライディングハンマーの要領で”ガンガンガン”とドラムを手前に引っ張りナットに当てるようにすればドライブシャフトが抜けてくるはずです。
こんなようなのを目にすることになります。
このようにドライブシャフトはベアリング毎引き抜くことになります。
上がミニカA101V用のドライブシャフト、下がミニキャブEL用です。
焦らないでまずテスト
お次にミニキャブELのリアデフを外してしまいたいところですが、その前に今取り外したドライブシャフトがミニカA101Vのリアデフに刺さるのかテストします。
あまりちゃっちゃと作業を進めてしまって万一ミニカA101Vのリアデフが使えないと判断された場合に無駄な作業になってしまいますので。
合体させます。同じような年代、同じような構造、同じサイズなので合うはずです。
はずです。。
はず・・あれ、入らない。
全然入らない。
あれ?だめなの??
確か歯の数は同じだったはず・・
あれれ・・
両者のドライブシャフトをよく観察してみましょう。
左がミニカA101V用、右がミニキャブEL用。
あら!微妙に太さが違うことが分かります。
さらに・・・
なんと、長さも違うことが判明。
左がミニキャブEL用、右がミニカA101V用。
しかも太さも違う!
さらに、さらに
ドラム側の太さも違います。
ってことは・・・あ!
これはドラムの流用も出来ないことを意味しています。
結論
ミニカA101Vのリアデフの入れ替えは出来ません。
同じような年代で、同じ貨物車なので同じと思いきや、全く違いました。
ちなみに両者のリアデフを見た感じではフランジ面構造は同じようなので、取り付けること自体は出来そうな感じです(まぁ取り付けても意味はありませんが)。
ただし・・・
現在手元に資料(’74年主要変更点)が無く情報として曖昧ですが、’74年式のミニキャブW(T131型)は足回りの構造変更が行われています。この変更後のドラムは私が入手したお買い得セットのドラムと同じものと思われます。
よってもしかするとミニキャブWは交換出来る可能性がありますが、これらについては資料が戻って来次第再掲したいと思います。