きょうの旧活 → オイルポンプ部からのオイル漏れ

たまには整備っぽい記事を

新カーポートの製作がひと段落しましたし、そろそろ整備に関する記事を書かないと全国24万人の旧々式三菱軽自動車ファンがお困りになる可能性があり、これは由々しき問題であります。

 

まずはこれをご覧ください。

漏れてくるオイル

漏れてくるオイル

オイルポンプ部から漏れてくる(染みでてくる)オイルで、1週間乗らずに放置した結果。

これは無視出来ないレベル。
漏れの疑いのある場所は2か所あり、1つは取り付け部分と1つはホースが取り付くポートの部分。

ここを再度液体ガスケットを塗布しもとに戻せばOK!

と言いたいところですが、一旦オイルポンプを取り外す必要があり、結構手間です。

 

なので、ストック部品を使う

なるべく手間や面倒なことは避けたいので、中古のストック部品と入れ替えましょう!
これなら楽ちんですわ!

昭和44年頃と思われる

昭和44年頃と思われる

かなり前にいつもの相方から譲ってもらったトランスミッションに付いていたオイルポンプ。
型が古いトランスミッションなので昭和44年頃のLT30ミニキャブに付いていたと思われます。

 

汚いけど

汚いけど

汚いけど綺麗にしてあげればいいわけですが、気になるのは軸の回転が渋い・・
んー、固着気味??なぜだろ。

とりあえずゴムカバーを外してみるか・・。

 

 

ガビョ

ガビョ

バネ、錆びてら。。ちょっと、これは無しレベル。
バネが切れてしまっては大問題です!

 

とっとと切り替えて

という感じだったのでさっさと気持ちを切り替えて、今あるオイルポンプを何とかすることに。

ガスケットの切り出し

ガスケットの切り出し

何はともあれまずはガスケットの調達。
もちろん無いのでこんな感じで毎回作っています。

 

取り外し

取り外し

ちゃっちゃと取り外し。
エンジンと繋がっている細いホースはドライヤーで温めながら外して下さい。
無理に外そうとすると硬化したホースを折ってしまうかもしれませんので・・・。

このネロネロしたのは、漏れチェッカーとして吹き付けた薄力粉がそのままになっているから。
すぐに綺麗にしますんで、気にしないでください。

 

綺麗にしました

綺麗にしました

気持ちのよい綺麗さです。

 

気持ちの悪い汚さ

気持ちの悪い汚さ

ストックのほうは気持ちの悪い汚さです。
この両者、同じと思っていたら、型式が違いますね。

美:2M-17-3
汚:2M-17

 

比較

比較

形は同じように見えますが、汚のほうは右側にボルトが付いています。
他に何がちがうのか・・。

ちなみに、左側にはフタのようなのが付いていますが、これは外さないほうがよいです。
硬化したガスケットはチギれそうですし、中からバネが出てきました。
ガスケットが用意出来ないと漏れの原因になりそうです。。

 

ばらしまーす

ばらしまーす

ばらします。
部品点数も多くなく、複雑な構成ではないのですんなりばらせます。

 

やってもらったところ

やってもらったところ

昨年の秋だったか、相方に液体ガスケット”ヘルメシール”を塗布してもらったところ。
ちょっと盛りが少ないように見える・・

 

 

綺麗にします

綺麗にします

まぁ、今回きちっと処理をすればOKです。

 

おっと、違いがある!

美と汚のオイルポンプ、さらに違いがあることに気が付きました!

 

ポート部のガスケットが

ポート部のガスケットが

美のほうは本体にガスケットリングを収めるのに対し、汚のほうはポートにガスケットリングを収めます。
何故このような設計変更を行ったのかは不明ですが、オイルポンプの部分的な流用をする際は気を付ける必要があります。

 

リングは同じ?

リングは同じ?

ガスケットのリングは同じかあててみましたが、しっくりとこない。
形とサイズは同じっぽいけど、汚のほうが若干太いようです。

これの流用も出来ませんな。。

 

作業を進めよう

液体ガスケットは”ヘルメシール201”です。
当時の整備書にも指定されていて、現在でも入手可能。
安心して使えます。
エンジンのクランクケースの合わせ面もこのヘルメシール201です。

特盛つゆだく

特盛つゆだく

 

どんどん組み立てていくわけですが、美と汚で・・・

マモー ミモー

マモー ミモー

「マモー ミモー」と言って何のことか分かったら、そんなあなたはお仲間です。

オイルポンプワイヤーに引っ張られる金具ですが、スプリングを留める穴に摩耗差があります。
奥が汚のポンプ、手前が美のポンプ。
美のほうがより摩耗しています・・・走行距離47,000km超。
こんなに摩耗しているとは意外。

ま、迷わず汚の金具を利用することに。

 

ゴムカバー

ゴムカバー劣化

劣化ゴムカバー

劣化ゴムカバー

ゴムカバーも触っただけでチギレてしまうような状態。
こればっかりはどうにもならないので、手持ちの防水テープでグルグル巻きに。
油分でネロネロになるのは分かっていますが、今出来るのはこんな程度なのでヨシとします。

 

念のため??

念のため??

念のためというかダメ元で、ポートの合わせ面をヘルメシールでコーティング。
効果があるのか無いのかは経過をみないとわかりません・・・。

 

取り付け

取り付け

元の通りに取り付けます。
シツコイですが、エンジン側の細いホースはドライヤー等で温めてから付けて下さい。

で、エア抜きです。
黄色のプラグを緩めるとオイルが垂れてきます。

 

ダラダラ

ダラダラ

緩めればいいのです。
人の話を聞かず、プラグを外してしまうとダラダラ流れてきます。
(これでもOKですが)

これにて作業は完了!!!

 

動画でも観てごゆっくり

エンジン側のホースに小さい気泡が入り込んでしまいましたが、そのおかげで少々興味深い動画が撮れました。
オイルの流れ方に注目です。

 

その後・・・

オイルポンプを取り付け後、試運転がてら知人宅へ。
往復50km。

そして帰宅しオイルポンプカバーに指を突っ込んでみると・・・

 

 

 

 

残念な感触でした。

さて、どうしたものか。。

 

 

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