リアシャフトオイルシールの交換
オイルシールの交換
1年前の整備の時点で、シャフト部からオイルが滲み出ていることに気が付いていましたが微量だったのでずっと放置でした。
今回、ステアリング周りの一件でリアシャフトのオイルシールも買っておいたので、交換にTRYです。
この⑦がそれ。
オイルシールへのアクセスですが、ミニカF4の整備解説書では
ブレーキパイプを外してブレーキ一式をバッキングプレートごと取り外してから行いなさい
と、サバの缶詰を買ってきて食べようと思ったけど缶切りがないことに気が付いて再び買いに行かなきゃいけなのと同じくらい面倒なことが書いてありましたが、ミニカami55の整備解説書を見たら、
(1)ドラムを外す
(2)リテーナを外す
(3)バッキングプレートをハウジングに仮止めする
:
だけでしたのでそうします。
まず、バッキングプレートを留めている4つのボルトを外しリテーナ(上図の⑩)を知恵の輪のようにして何とか外します。
シューが邪魔して外れない場合はシュー全体を上方にずらせばOK。
そのあと、外したボルトをバッキングプレートに通して仮止め。万一の落下防止目的なので2本で十分でしょう。
そして外してみたのがこちらで、ベアリングを触るとねっとりとしていて、臭いをかぐとデフオイル臭。。
って、
あれ??
カ、カラーが・・・
逆に入っていた!!
このカラー、テーパーがあるほうがベアリング側になるように入れないといけないのに。これではラカーだよ。。
カラーのテーパーはこのようになっています。
え?ひょっとしてデフオイル漏れはこれに起因???
いや、それはないな。。
お次はシャフトを抜きます。
ドラムをセットしてナットをこの程度入れ、あとはナットに衝撃を与える感じでドラムを手前に引けばそのうち外れます。
これが抜いたシャフト。ベアリングごと外れます。
中心にあるのがオイルシール。周囲より少し奥に引っ込んで入っていることを確認しておきましょう。
新しいのを入れる時の目安になりますので。
オイルシールを外すにはこれを使用します。
スライディングハンマー・・・N市のN氏から借りてもよかったけど、今後のことを考えて(?)買いました。
このような感じに。
ちなみに車体を反対側に傾斜になるようにウマをかけないとデフオイルがダラダラ流れてきます(笑)
左が新品。右が古いやつ。
シール部の弾力が違いました。新品のほうが多少柔らかい。
交換して正解ですね。
オイルシールのインストールにはこれを使用しました。外径30mmの塩ビ管。
選定理由は、ホームセンターにオイルシールを持参して丁度よいサイズがこれだったので。
オイルシールを打ち込むところに予めグリスを塗布してから作業開始(私はシリコングリスを塗布)。
そしてこれが非常にやりにくい。理由はオイルシールのエッジが薄くて厚みがないから。
ちょっとしたことですぐ斜めに入ってしまう。
時々確認をして斜めになっていたら、ソケットレンチのエクステンションを使って微調整・・・を繰り返してようやく打ち込む完了。
リップ部をグリスアップしてからシャフトを入れます。
ベアリングの打ち込み部もついでに。
そしてシャフトを挿入。シャフトは最後の手で入れるところまで手で入れて、最後は外した時の位置になるようにこれを使って軽くハンマリング。あまり強く叩くとベアリングが抜けてきたりデフそのものを傷める可能性があるので注意。
はい!このあとカラーを向きに注意して入れてドラムを組み上げれば完了です!!
最後に割りピンを入れておしまい!割りピンは使っていると金属疲労をして折れやすくなるので、数回に1回は新品にしたほうがよいでしょう~
(割りピンサイズ 4x35 もしくは 4x40)