ミニキャブEL エンジンスワップ(15) 気に入らない・・

なんか気に入らない・・

冷間時に金属打音がするのが気になるも、ひとまず走行は可能。

ということで、60kmほど試走したのですが・・・

吹け上がりが違いすぎる!

吹け上がりが違いすぎる!

発進時の吹け上がり、つまりアイドリングから吹け上がりが極端に悪い・・
じわーーーっとアクセルを開けないと「ボボボ・・・」音がしてすぐにストールしそうに。

ナンダヨコレ!

ただでさえ何かあった時のスタートダッシュがしにくいのに。。。かなりのストレス。
どうしたものか。。。

 

おし!やったるで!

「やったるで!」とは確か中学2年の時に習字だか何かのスローガンの提出があってそれに使った言葉。
何かの真似だったかどうかは覚えていませんが、以後クラスで軽く流行ったので今でもよく覚えています。

眺める

眺める

そして、こーやって取り外したエンジンを眺めること18時間・・・と、ここでやったるでのお時間になりました。

今回載せ替えたエンジンには点火進角機能付きのファンを使用し、これは初の試み。
このファン裏にはエンジン回転に応じて点火時期を早める遠心機構が付いており燃費改善やパワーロスを無くす等を期待していましたが・・・エンジンの挙動に影響を及ぼす違いはこれしかない。

もしかしたらこれが原因なのか・・なのか・・なのか・・なのか・・。

 

実はオリジナルのF型エンジンには付いないにも関わらず整備書には遠心装置アリのもので解説がされていたり、かなり謎。
どういう構成(組み合わせ)が正しいのか良くわかりませんが、まぁまずはオリジナルの状態に戻して改善を期待しようではあーりませんか!

 

ファンの取り外し

まずは取り外したエンジンのファンを外せねば。

ドレンプラグ

ドレンプラグ

ファンの取り外しはこれを使います。
本来は専用の特殊工具が必要ですが、21世紀のどこにあるというのでしょうか。

そこで以前N市のN氏が見つけ出したのはコレ。
サイズとしてはコレが必要です(Φ20・ピッチ1.5mmのボルト)。

 

スペーサを埋め込む

スペーサを埋め込む

ファンは先のボルトをねじ込んでいくと反力で外れる仕組みになっていますが、ドレンボルトは長さが足りず・・・
で、これに対応出来るように、これまたN市のN氏がナットのエッジを削って作ったオリジナルスペーサ(予価¥19,800)。

これを入れて・・

ドレンボルトをねじ込む

ドレンボルトをねじ込む

ドレンボルトをねじ込むと、ねじ込むと、

ドレンボルトをねじ込む

ドレンボルトをねじ込む

ねじ込むと、ねじ込むと、か、固い・・・

 

そのまま回すと・・・

 

ドレンプラグ

ドレンプラグ

そうです。左にあるのはネジ切ってしまったやつで、急きょ黄色い帽子屋に買いに行ったのが右側です。

レンチを回していると一気に力が抜けたので「やば!ファンのネジ山をなめたか!!」と思って変な汗が出ました(笑)

 

無理しない

無理しない

リトライ。
回らなくなったら無理しないでそこで止めておき、このように軽めにハンマリングします。
そうすると「コロ」っと手前に外れてきます(来るはずです。外れてこない場合はネジ山をなめない程度に少しだけ締め付けてからハンマリング)。

 

ハイ、取れました!

ハイ、取れました!

ハイ、このように無事に取れました!

あ、言うまでもありませんが、フライホイール側で回り止めをしています。
じゃないとクルクル回って作業出来ませんからね~

 

載せたほうのエンジンのファンも取る

載せ替えたエンジンのファンも取ります。

エンジン載せたまま可

エンジン載せたまま可

ファン前に付いている通称「餅アミ」カバーを取り外し、おさらに椀型のカバーを取ればこの状態になってアクセス可能に!

あとは先ほどと同じ要領で外します。
エンジンを下ろす必要はないので気が楽ですわ。

これであとは入れ替えるだけ。

 

その前に、チェック

入れ替える前に、ファンの構造をチェックしましょう~
明日の試験に出ますので、しっかりと覚えて下さい。

表側

表側

表側は大きな違いはありません。点検窓の大きさに違いがある程度です。
左側の灰色はヘルメシールを溝に塗布したもの。

本来は溝に防水用のゴムリングが入りますが、無いのでヘルメシールで代用しようとしたら乾いたらかなり痩せてしまい、意味がないことが分かりました。

 

点火進角機構

点火進角機構

左が点火進角機構付き、右側が無いタイプ。
中心部は楕円になっていて、ポイントの接点を動かすカムの役割をします。
右側のはその動きが回転数に応じず一定ですが、左側のは遠心力が加わると外側に膨らむ機構になっていて、これによってカムの動きが回転数に応じて変化するようになります。つまり点火時期を早めるように働く、というわけです。

 

 

 

点火進角の機構部

点火進角の機構部

今回、この機構がお節介の方向に働いて吹け上がり不良が起こっているのではないか、と思ったわけです。

ちなみに右側が黒くなっているのはブラシがこすれて出たカーボン粉塵。
かなりヒドイ・・・

 

 

ぎょえ!!

しかしヒドイ粉吹きだなぁ・・・

と思って下ろしたエンジンのブラシを確認したら!

 

こんなに減っていた!!

こんなに減っていた!!

左端のブラシは新品サイズ、他3つが摩耗したブラシ。
計算上、5万キロ程度は持つはずですが、これは交換してから12,000km程度しか走っていません・・・

ブラシ自体はホンダで使っているDENSOのもなのでバッタモノではないはず(NIPPON DENSO のNDマークがある)。

1万キロちょいでこの摩耗は使いものにならない・・・原因は何だろう・・
恐らくですが、アーマチュアの接触面を磨かないで取り付けたのが原因ではないか、と思っています(イマノトコロ。今回は1000番のペーパーできっちり磨いていますよ)。

今回、同じようにNDマークのブラシを用意していますが、また再発しても面倒なので、いつだか買ったこの怪しい社外品を使用することにします。

これが吉と出るか凶と出るかは経過観察が必要ですね。

ただ、ブラシ交換だと一旦電装部を取り外さないとイケナイ・・つづく

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