ミニカ55バン復活劇22・左サイドメンバとフロアの処理1
簡単そうでやっかいなサビサビサイドメンバ
最初はフロアの腐った部分を切り取ってフタをすればいいや的な発想でしたが、サイドメンバが思いっきり腐っているので摘出手術をしないとダメなレベル。
どう処理すればいいかは思いつくものの強度を維持した再生が出来るのかどうか・・・
一番最初に見たときは「適当に何かでフタをすればいいや」と思っていましたが、のちのちサイドメンバが腐っていることに気が付いてもはや摘出レベルであることが判明。
横方向のカットはジグソーで。買って以来まともに使ったのは初めて。
縦方向はハサミでカット。
シリコンコーキングで覆われていたのを剥がしたらこのアリサマでしたの。
内側もひどい状態・・・丸ごと全部交換したいですがそんなのは無理なので奥までワイヤーブラシ突っ込んでサビを落とせるだけ落として処置完了。
残したメンバのサビも気になるので、思い切って切開し見える範囲のサビを落としここはこれで”ヤツ”の取り付け待ち状態。
ついでにリアシート側も切開・・・
が!
今度は楽をしようとグラインダーに1mmのカッター刃を付けてスピーディー感に浸っていたらメンバがカーブしていることを知らずに矢印のようにカットしてもうた。
そういえばちょっと抵抗が強い箇所があったんですよねええええええ orz
そしてサビ取り。キレイになって気持ちがいいけど切開してしまって気持ちが悪い。
最後にスポットジンクを吹いて一時防錆。フタをするときはラストボンドをこてこてに塗布する予定。
サビ粉まみれのついでに裏もある程度のサビを落としあとはラストボンドを塗れば良い状態に仕上げてサビごっこは一旦終了です。
ヤツを作るヨ!
摘出した患部を再生します。
まずは得意の(?)工作から。
現物を採寸し厚紙に落とし込みます。
その際は左右の取り付けシロをお忘れなく・・・
カーブの板金処理は難しいので’80年代のカーデザインをイメージし直線的に処理をすることにします。
一旦組み立ててイメージをつかみ・・・
車体に仮付けしてみます。いいんだか悪いんだか良くわからないのでヨシとしましょうか。
ちなみに固定方法はシロの部分に3mmの穴を空け3mmのタッピングビスをねじ込みそれを溶接で溶かしつつ一体化させる方法です。
ねじ混む数を多くすればそれなりに固定されると思いますが・・・
型紙を展開して鉄板に落とし込みます。
鉄板はレストアを始める時に使えるかどうか分からないで買ってきた1mmの亜鉛メッキ板。
サイドメンバはどうも1mmか1.2mmの厚みのようでちょうどよかった!
ちなみにいつもの0.8mm板より+0.2mmになっただけで結構固い・・・大丈夫か??
おやじギャグまで切ってくれるいつものハサミで切れましたが固さを実感。
ちなみに、フロント側は幅35mmリア側は40mmという変則的なサイズになっているので注意。危なく40mmで統一させるところだった・・。
フロアとの接続部分はカーブになっていますが、切れ目を入れないで叩きだしだけでカーブを再現させられないかTRYしていたところこのように反り出してきました。
反りは想定していましたが、この状態からどこかハンマリングして平らにする方法がオールドタイマーに書いてありましたがどの号か忘れてしまい仕方なく断念。
なので仕方なくカーブのところは切れ目を入れて対応。
あとは直線折りだけ状態になったところでまさかの事態!!
固くて折れない!!
タガネを当ててもうっすらとしか折り目がつかず、小さい万力では入りが浅くてはさみきれず、どうにもならない・・・大きい万力を買ってこようかと思ったけど数千円するからもったいないし・・・
Lアングルやそこらにあるものを組み合わせてもがいた結果、鉄板にLアングルを固定して体重をかける方法でようやく折れましたが、ひしゃげて折れたり折れ線からずれたりで四苦八苦。
それでも何とか出来ました。
もっとサラサラっと出来ると思っていたのにこれは想定外・・・体力の消耗も激しく反対側のも作らないといけないなんてウンザリ。