ミニキャブ復活劇 作業編(前半戦) 代替キャブの入手
代替キャブの入手
2008/11/15
初代ミニキャブLT30型と思われるキャブレター。
既存のキャブが壊れていた時の代替キャブをヤフオクにてGETしました。
パッと見たところ同じような感じだったので、予備用・分解勉強用として半分冒険で落札。
初代ミニキャブLT30型(ME24型用)のキャブレターとのこと。
本体、インマニ、リードバルブの3点セットで¥6000。
高いのか?安いのか?
調査。
横からのアングル。
結構サビ、汚れが・・・(出品時画像はそうは見えなかった)
幸いガソリンがガム状になったものは見当たらずスロットルはスムースに開閉。
これは使えるかも???
チョーク部。
サビているけど、表面だけ??
動きはスムース。
メインジェット。
ホコリがたまっています。
ジェットのつまりはなさそうだけど・・・どうでしょう。
左がフロート室。
ごらんのような錆び。
旧車を扱う=錆びと付き合うということです。
インマニを外したところ。
ガスケットはガスケットシートを買ってきて自作しかないようです。
これってアスベスト使っているんですよねー、きっと。
ミニカスキッパーのキャブメンテを参考にまずは簡単なところから外してみましょう。
そいや、窓がガラスではないな。。
これが内部。
フロートが入っています。
内部は白い粉をふいていますが、何なんでしょう。
体に良く無さそうなことだけはわかります。
フロートを外してみました。
う、何やら錆びてる・・・
触れるとポロっと粉々に。何の役目をしているのだろうか?
無くても問題なさそうならそのままで、無いと困るのなら作るしかなさそう。。。
どうやら、中にあった弁の押さえでした。
フロート室に規定量のガソリンが流入するとフロートが持ち上がって弁を押し上げガソリンの流入を止めるんですね。
さて、どうやって作るのか。。。
早速その部分をばらしてみました。
サビと腐食の世界です。
ばらした部分はここ。
「ニードルバルブ」というらしい。
ワイヤーブラシで磨いてみます。
ついで本体も磨いてみました。
結構楽しいかも!?
フロート室の奥。
「スタータジェット」というものが見えます。
ちなみに復元できるか不安なのでまずはジェット類はそのままバラさないことにしました。
キャブの下部に付いている「エンリッチメント機構部」というのを外してみました。
ガスケットはちぎれてしまいました。
ガスケットは作ればいいので気にしない、気にしない。
こちらがエンリッチメント本体。
ダイヤフラムとバルブが見えます。
が、バルブを留めてあるナットがダイヤフラム内に残ってしまいました。
で、さらにばらしてみました。
が、かなり後悔。
よくよく考えてみたらダイヤフラムはガスケットの役割も担っており、そのまま再利用するのはかなり微妙なところ。どうやって復元するか・・・。
ま、使用する際はサンドペーパーで軽くヤスって液体ガスケットを塗布するしかないかな、と。
得意の楽観的な気持ちでいきましょう。
こちらはスタータボディ。
中心にあるのがスタータディスクとのこと。
「ソレックス式スタータ」という何やらソレックス特有のスタータシステムみたいです。
キャブ側のスタータボディマウント部。
結構綺麗です。
話は前後しますが、こちらが最初にばらしたニードルバルブ。
磨いたら結構綺麗になりました。
さて、右側にあるニードルを落下させないようにしないといけません。
良く見るとニードルバルブ本体の下端(この画像では右端)にスリットがあります。
錆びて粉々になった物体はここを利用していたに違いありません。
そこで、これを利用して同様の機能を復元させることにします。
¥100ショップありがたや。
バルブにニードルを収めて、先ほどのスリットに真鍮の針金を一巻きして折り返します。
結果このようになりニードルの落下を防ぎます。
フロートを収めてみました。
バッチリです!
ひとまずこのキャブはこの位にして、今度は本番キャブを外す段取りをしないと。。。
ふぅ・・つづく。