ミニカ55バン復活劇7・珍溶接

戴きもの

for 板金

for 板金

先週、(一応私の)師匠の職場に行って引き取ってきたものはコチラ。
30cm以上、20kgはあろう廃スペック仕様のレール。

市販のレールアンビルのように角は立っておらず天面もごらんの通りですが、無いよりまし。
ただ、叩くとキンキン音が響くのでそれを抑制するためにゴムシートをかぶせて利用してます。

 

まずは下準備から

過去のOldTimer誌の板金ネタを拾って読み漁っていると色々と分かってくることが。

  • 重ね合わせる場合に隙間はあってはならない
  • 溶接面の塗装(防錆剤)は剥がす
  • が、溶接に使える防錆剤がある
  • (鉄板が)熱でひずむから注意

などなど、盛りだくさん。
最初から脅かされているようなもので連日吐き気とめまいと頭痛がするほど。
んー、私に出来るんかい???

微調整

微調整

ということで、微調整です。

そこそこカタチは合わせていましたが、よく見ると1mm程度の隙間なんてザラだったので。
これを調整するのに2時間もかかってしまいました(笑)・・アリエナイ?アリエールでしょ。

 

溶接面を剥がす

溶接面を剥がす

ここも剥がす(T_T)

ここも剥がす(T_T)

「溶接面の防錆剤、塗装は剥がすのが基本」と。基本中の基本だそうで、そんなことも知らなかった私は素人失格ギリギリライン。
いや、もはや失格になってこの板金地獄から解放され・・・

その理由として、

溶接熱で塗膜が解ける→塗膜が焼ける→塗膜がガス化する→溶けた溶加材の中にガスが入る→溶加材がプクッと膨れる→溶加材が冷める→強度不足

だそうです。
単に溶けるだけで実害無しと思っていましたが、これは守らなければ!

では、合わせ面の防錆はどうするか。

世には便利なものがありまして溶接用シーラーなるものがあります。
用途としてはスポット溶接用で今回のような普通溶接用ではないのですが、雑誌やネットを見ているとこれを使うのがスタンダードのようです。

もちろん普通溶接に使えば溶けますが(焼けますが)導電性塗料であり、先に書いたようなイタズラは無いようです。

 

スポットジンク

スポットジンク

取り寄せたのはコレ。
某雑誌にはスポットシーラーという水溶性筆塗り塗料の出番が多いのですが(スポンサーか?)、いいお値段しているのでさらに探したところスポットジンクを発見!
Amazonやら何やら見ていて一番安かったモノタロウで購入(裏ワザ使って法人購入)。

¥1,200超えの商品で言うほど安くはないですが¥3000以上送料無料なのでムリして後々使うであろうファイバーパテを抱き合わせで購入。

こうやって送料無料の罠にハマるんです。モノタロウ、万歳\(-o-)/

 

剥がします

剥がします

モッタイナイのですが縁を剥がしていきます。

 

剥がします剥がします

剥がします剥がします

こちらも。
ここは上から下まで端材でカバーします(穴あき隠しと補強もかねて)。

 

吹きます

吹きます

そして吹きます。

 

吹きます吹きます

吹きます吹きます

独特の香りですがあまりシンナー臭はしないですね。
指触乾燥10分(だったかな)、完全乾燥8時間。

時間も時間なので続きは翌日に・・・(もう5時だと薄暗くなってきますからね)。

 

 

練習試合

買い替え

買い替え

新調しました。
右のダースベーダ―になりきれないダースベーダ―マスクはカバー面積が小さい上にスモークガラスにムラが多く目に優しくないので左の一般的なやつに。さすが中華製。

スモークガラスは別売りで番手は#10。

安心してください。スズキッドのガラスですから。

 

 

練習から

練習から

1ヶ月ぶりなので練習からスタート。
使用するのは本番と同じ亜鉛板。

スポット溶接風のため穴も空けまして・・・

 

ファーボール

ファーボール

穴位置にストライクとはいかず。。どこでバチバチとスパークするのかが全く分からない。これじゃファーボール出塁5人ですよ。
でも、上部を点付けしたところは何となくうまくいっているんじゃね??

 

・・・

・・・

もう何が何だか。先行き怪しいナァ。

 

父親登場!

父親登場!

とそこへ父親が登場!!
「半自動、難しいよ、やってみな」とトーチを渡しやってもらったところ、一番下のビードがそれ!

いきなり線付け成功かよ!!しかも”の”の字を描いてたし!

一部穴が空いてしまっていますが、すげー!

聞くとアークはやったことがあるようでさすが経験者。
でもこれ以上息子に手を貸さないのは親心かこんなことに付き合ってれらないからなのか・・・

 

本番1日目

穴あけ

穴あけ

スポット風で留めたいためドリルビスで穴あけ。

 

 

押さえ

押さえ

で、押さえ込みます。もちろん隙間なく密着するように。

 

いくでー!

いくでー!

うわー、付いてない(笑)
しかも熱で浮き上がってきてる。

意気消沈。。。

 

 

(ー_ー)

(ー_ー)

はんだ付けでいう所のイモハンダ状態。
リカバーしようとモガクとさらに悪化するというまさに負のスパイス。

いや、スパイラル。

ちょっとでも浮いているとそのフチから溶けてしまい全然くっ付いてくれないという状況。

密着させなさい!というのはこのことなのか・・。

 

さらに

絶望感満点

これは本番なのか練習なのか。
素人が勢いだけで進めた結果。トーチを当てる度に悪化するわ穴は開くわでかなりの珍処理(笑)

でも、ブツブツ言っていてもここが綺麗になるわけでもないので気分を変えて「一応はくっ付いているっぽいのでまぁいいや」と自分に言い聞かせてこの日は終了。

あー、ガレージ作りのほうがどんなに楽しいことでしょう~。

 

本番2日目

フタをする

フタをする

ここにフタを付けます。
バイスが入らず密着出来ないので少々強めの磁石で固定。

 

 

点付け

点付け

おっと!いきなりいい感じか!?
左側は微妙な感じですが右はいいねぇ!

 

その調子で

その調子で

調子に乗って点付けをしていきます。
左側の付きが悪く溶けてしまっているのはやはり密着していないから。

もっと点付け箇所を増やしたいなー

 

 

浮き対策

浮き対策

浮き箇所はこれ以上密着させることは困難なので隙間に切れ端を入れて溶接してみることに。
これが発送的には素晴らしいけど・・・うまく出来なかった。

 

 

(@_@)

(@_@)

ヘタなのにもっと、もっと!という欲が悪化の原因。ここも珍処理になった。珍溶接。
切れ端を入れたところは結果として良かったのか判別不可。

サンダーで削って面を出して綺麗にしようとしましたが、隠れるところなので適当に切り上げて処理終了。
ディスクと時間がもったいないので。

まぁ一応はガッチリくっ付いているのでOKとするか。

 

溶け込みがあるね

溶け込みがあるね

各所をサンダーで削ってそれなりにしますが、パテで埋める予定なのでホドホドに。
削ると肉薄になって取れちゃうんじゃないか心配になりましたが、そんなことはなさそう。こんなんでも結構ガッチリしています(笑)

表からの溶け込みも確認出来ますね。

 

ここも削って

ここも削って

表面も削ります。
こちらはそこそこ平面を出すように削ってみました(意味はありません。格好つけたかっただけ)。

 

 

防錆しとく

防錆しとく

まだ溶接するところもあるので錆びの餌食にならないように最後にスポットジンクを吹いて作業終了。
こうしてみるとそれっぽいから笑える。

何とかなるんじゃないか、コレ(笑)

 

お次はこの角の部分の復元。いったいどうやればいいのか・・・

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