エンジン性能モニタの作成 その1ー序章
未知への道
ミニカ55バンはタコメータ設定はありませんが、我が55バンは前オーナーがDIYで取り付けたものが付いていて、少々にぎやかになっています。
が、実際の回転よりは2割程高い値を示していて完全に参考メーター。
最初のころはそれを知らず、このタコメータでアイドリングを調整したらテスター屋に「アイドリングが低くないか?」と言われ、80km/h手間でレッドゾーンに突入し「おおお、ヤバ!ヤバ!」となりましたが、数々の疑問点からこの値は正しくないと判明したわけです。
まぁ回転を気にしながら乗っているわけではないので針が動くアクセサリー感覚でOKと思って乗っていましたが、せっかくですから正しい値で確認ができるようにしようではないか!という展開に至っています。
というわけで、ステアリング異常の件があるのでいつまで乗り続けることが出来るか分かりませんが、エンジン回転計のようなものを作ることにしました。
ついでなので高機能版にしちゃおう!
今ついているタコメータをいじっても芸がないし(?)、単なるタコメータを作ってもこれまた面白みがないので、ここは相談所的に新しい試みでチャレンジです(笑)
次の図をご覧ください。
2G23エンジンの性能曲線ですが、エンジン回転さえわかれば、軸出力、軸トルク、燃料消費率が分かることになります。
そこで今回これらを表示できるものを作ってみることにします
とはいえ、このグラフはエンジン単体の性能試験によるものなので車上(実車)環境では同じにはならないと思いますが、それでも中々面白いものが出来るかと今からワクワクです。
シフトポジションも分かるようにすれば今度は走行性能曲線からさらに色々な項目を表示できることになりますが、そこまではいいでしょう。
Arduinoで作る
目的が決まれば次は手段です。
何で作るかが最初の悩みどころですが、アレもコレもですと手っ取り早いのがマイコンの利用です。
マイコンと言っても色々とありまして、中でもRaspberryPi(ラズベリーパイ)は知名度があり有名ですが、ほぼLinux未経験な私がLinuxベースのものを利用するのは遠回り(勉強にはなりますが)。ですのでこうなるとC言語ベースでできるArduino(=あるどぅいーの)一択です。
昔にPICを使用して「シフトインジケーター&オーバードライブアラーム」を作ったことがありますが新味がないですし、あまり周辺回路を考えなくてもよいArduinoはやはり便利そうです。
最近はIoT女子とか電工女子とか女子参入率も高いようですし女子店員しかいないパーツ屋も存在しているようですからマイコン系が出来るとモテモテ!
かどうかは分かりませんが、2020年には小学生の授業でもプログラミングが必須になるらしいですから、ここはひとつ親子でつついてみてはいかがでしょうか?
Arduino買ってみた
そしてさっそくの購入です。
手っ取り早くスイッチサイエンスから購入。
書籍も買ったのでそこそこのお値段に・・・
はじめようキットにはArduino UNOという入門的な位置付けのものが入っており、ブレッドボードやジャンパもセット。さらにこの書籍に載っている基礎的な実験が出来る部品もセット。
電子工作未経験な方でも安心して学習が出来る内容になっています。
開発ソフトは本家サイトからダウンロードすることができます。
ご覧の通り、アナログは6ch、デジタルは14chでシリアル(I2C)と共用。ソケットに「PWM」と印刷されていることから、PWM制御も出来るみたいですね。
あまり周辺回路に時間を取られずにこれらのI/Oが利用できるのは嬉しい~
教科書通りに進めてLEDの点灯、点滅から・・「掴みはおっけー!」
久しぶりに楽しくなりそう(笑)
箱に「アイディアは無限大」と印刷が。いい言葉です!
そしてこのArduinoにはいくつかの哲学があると先の書籍に書いてあり、色々と紹介されています。
それを一言で表すと
理屈はいいから、まずはやってみよう!
です。
どこかで聞いたことがありますね(笑)
さぁ未知なる道への第一歩を歩み出せたところで、次回から具体的に進めていきましょう~