ミニキャブEL エンジンスワップ(12) 電装部取り付け
組み上げの準備
一気に組み上げる前に準備をします。
ファンもみっちりと油分がついていたので、前日に洗浄剤漬けしておきブラシで磨き作業。
ま、まばゆい・・
ブラシが接触するコミュテータの部分を綺麗にしておきます。
今回は2000番のペーパーが出てきたのでそれを使って。
整備書には書いてありましたが、知らなかったのはこのコミュテータに擦り減りの限度値があること。
コミュテータの新品時のサイズは52.4mm。
これが49.2mm以下になったらアーマチュアごと交換すると書かれています。
測ってみたら52.20~52.25mm。
柔らかいブラシを当てる部分なのでそう簡単には摩耗しないと思いますが、規定値以下になるって何百万キロ走らせるんだろ。。
ブラシも新品にしておきます。
ミニキャブ用の当時物社外新品を持っていますが、粗悪品である可能性もありここはきちんと純正の日本電装(現DENSO)のを使用。
と言っても三菱用サイズのはもうこの世にありません。。
というわけでいつもの方法で生み出します。
一瞬で変身させました!
ブラシは過去に交換されていますね。
知らないメーカ2ヶ、日立の古いマーク付のが1ヶ、ND(日本電装)が1ヶ。
バラバラ(笑)
スポンジにグリスを染みこませます。
ここのスポンジが乾き気味の場合はしっかりとグリスを染みこませる必要があります。
染みこます方法は原始的で、グリスを手に取ってもみもみしているとそのうち染みこんでいきます。
このスポンジはコンタクトポイントのカムを常に潤滑させるためのものでグリス切れが起こるとこのような異音が発生します。
準備の最後にポイントの接点の清掃。
2000番のペーパーを挟んでゴシゴシ動かせばOK。
これで準備完了!!
一気に組み立てる!!
ここにアーマチュアを取り付けます。
シャフトにキーが付いており、アーマチュア側にキー溝があるのでそれを合わせて入れます。
こうなります。
そしてボリュートチャンバを入れます。
整備書にはボリュートチャンバとヨークアッシーを一緒に入れるみたいに書いてありますが、私はいつも別々。
ケーブルを穴に通しながら入れ込みます。
面倒なことにここで少しアッシーをばらす必要があります。
外周部に6つあるネジを外すると全面のパネルがぶらぶらの状態になり、一旦そうする必要があります。
理由は・・・
そう、そのままではソケットが入りません。
上の2つは外さなくてもスパナでいけますが、下側は狭くて無理。
面倒でも一旦外してしまったほうが楽です。
締めこんだらネジを元に戻して終了!
以外と時間がかかる・・
ヨークアッシーが取り付いたのでフライホイールを回してみると、ある角度でコツコツという音が!
え?ナニ?アーマチュアとヨークがどこか当たって干渉してんの????
それじゃ使えないじゃん、この組み合わせ!!
え?マジ!
と、これまでの努力が・・・
犯人はこの電解コンデンサでした。
クランクを回すと電解コンデンサが動くではありませんか!
もう、変な汗でるじゃんか!おう!おう!
ということで取り付けの足を曲げて干渉を避けたら問題ナシ!
よかったP!
そして忘れずに4つのブラシ押し込んでをセット!
次にファンの取り付け。
フィンの内側に灰色に見えるのはヘルメシール。
本来ここには大き目のOリングが入っていますが、無くなっているので液体ガスケットで代用。
これが無いと水をかぶった時にこんなことになる懸念があります。
そしてアーマチュアセットボルトを締めこみます。
整備書には2.5~3.0kgmで行え、とあるのでトルクレンチを使って締め上げ。
ただ安物トルクレンチなので本当にそのトルクで締め込んだのかは誰もワカラナイ・・・
さて、あとはポイント調整とちょこちょこした作業をすればエンジンは完成!
次号でエンジンスワップ完了となるか!?
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