ミニキャブEL エンジンスワップ(13) 最後仕上げ!
助っ人登場!
さてさて、一気にエンジンを仕上げて入れ替えを行います。
と、ご老体で北海道に行ってらしたあの方が来訪し手伝ってくれることに!
ありえん、北海道だなんて。山梨・長野なんか比ではない・・・
ポイントの調整から
助っ人が到着する前にやっておいた作業。ポイントの調整。
3年位前にやったっきりなので整備書を見ながら・・
「接点が一番開く」という場所での隙間が0.4~0.5mmになるように調整せい
とのことなのでそうしたいのですが、シム(シクネスゲージ)なんぞ持っていません。
どしよどしよ、と思って思いついたのがコレ。0.5mm厚のガスケットシートの残骸。
これがギリギリ通るか通らないかの状態が0.5mm以下と判断。
相変わらず冴えてますなぁ、オレ!
これを1番2番ともに実施。
次に点火時期調整。
ファンを回して点火位置の線と位置決めマークを合わせ、この位置から±1mmのところで接点が開きはじめればOK!
とは言っても接点が開いたのかどうかは目視では分からないレベル。
なのでテスターの導通チェック機能で調整。
ご自身で整備をする方は当たり前の当たり前らしいですが、私はそうではなかったので掲載します。
導通チェックのブザー音の鳴動で接点が開したかどうかが分かるので見る必要なし。
これを1番2番で実施。
どのネジでどのように調整すれば良いかは説明が難しく書くのが面倒なのでご希望の方に整備書をスキャンしてお送りしますのでそれを見て下さい。
オイルポート取り付け
緊張レベル9の作業。
オイルポートを取り付けます。
こういう時にガスケットを何枚も持っていると助かります。
また仕入れてこようー
緊張レベル9と言っても別に何でもないんですけどね。
フライホイール取り付け
フライホイールを取り付けます。
ここの取り付けには特大ソケット(サイズ36)を使用。
このソケットは整備書には「特殊工具」と紹介されていますが、21世紀の現在はそこらへんに普通に売っています。
但し数千円もするので安くはないです。
ここからはハイパワー助っ人さんにお手伝い願います。
クランクが回らないように回り止めをします。
ここで使っているのは以前助っ人さんに持ってきてもらったパンタグラフの部品(らしい)を使用。
とにかくフライホイールが回らないようにすれば何でもOK牧場!
そして行儀よくを荷台に置いてこれを締め付けます。
締め付けトルクは16~18kgmとかなりの力が必要。
ちなみに手持ちのトルクレンチでは全然足りません。
このような時は1mの棒の先に16kgの重さを吊って締め付けても同じですので試してみて下さい。
オイルホース(チューブ)の取り付け
次にオイルホース(チューブ)の取り付けです。
今の今までは当時モノを使い続けてきましたが、市販の耐油チューブでも使用できるのか実験たのめに新品を用意。
ホース(チューブ)は内径5mmのを買って用意していましたが、どうも純正より太く気持ち悪い。
ここは純正に近い内径4mmのを使いたい・・・というのもポンプからの吐出圧力は決まっているので、太いものを使うとオイルポートでの吐出圧力が低くなってしまうのでは、と合っているか間違っているか分からないけどそう思います。
ですので、この珍理論に基づき2本分は用意出来ない程度に余っていた内径4mmのホースと、さらに実験として内径4mmのホースを利用。
シリコンホースについては数日前に端切れをオイル漬けにしておき、溶解や変色、ふにょふにょになっていないことを確認済み。
が!
(が!の続きはのちほど)
被服に利用しているのは仕事で不用になった多芯ケーブルの外皮。耐油・耐熱タイプなので使えると判断して、これも実験として使用。
被服の径が丁度ぴったんこでして通すのに難儀されていました(内側にはシリコンスプレーやらシリコングリスを塗布して通りやすくして対処)。
そして遮熱板を取り付けて・・・
遮熱板にホルダーがあるのでそれに向かって無理のないようにオイルポートの角度を調整。
いい感じですね、いい感じなんですが、こんなに上に向かってしまうとは想定外っす。。
インテークマニホールドとその仲間たち取り付け
インマニとそれら周辺を取り付け。
新品ガスケットをはめて下さい。丁寧にね!
なんせ手作りですから!!
リードバルブ入れて、さらにガスケット。
で、インマニの取り付け。
キャブレターは今付いているやつを使うので外してから移植。
仕上げにファンカバー、通称「モチ網」を取り付けて今出来る作業はこれで完了!
かな。
<全国のミニキャブT130型にお乗りの方への注意事項>
モチ網は、相談所的エンジンマウント方法ではマウント中に邪魔になるのでエンジンを付けてから最後に取り付けるのが正解です。
なので、このあと取り外した。
さて、お次はいよいよ下ろしますよ!