強力な防錆剤「カーボマスチック15FC」
車両への使用はまだですが鉄部への防錆を必要としたことから、先日特別にサンプルで戴いた「カーボマスチック15FC」という防錆剤を使ってみました。
防錆処理はこれまで「ラストボンド」を使用していましたが、「カーボマスチック15FC」は冬季(5℃)での使用が可能とのことです。
ラストボンドは上塗りが必須な防錆剤で10℃以上で硬化するタイプで、それ以下では硬化しないとのことです(10℃で60時間必要)。
冬季用(5℃)のラストボンド(ラストボンドSG)もありますが、何れにしろ上塗りが必要になります。
で、カーボマスチック15FCは5℃以上で塗装が出来、さらに上塗りが不要というイイ仕事をしてくれる防錆剤です。
混ぜる
基剤のほうには「メタリックグレー」と書いてありましたが、見た目はシルバー。かなりメラメラしています。
硬化剤のほうは飴色をしており、パッと見た感じラストボンドの硬化剤に似ています・・・。
「使用前によく混ぜて!」との指示でしたので、「はい、分かりましたよく混ぜます」。
が!
レンゲを突っ込んでみると硬化剤がこんな感じに・・・重たい粘土状になっていてすくい上げるのも大変なくらい。
これが正常なのか異常なのかが不明ですが、言われた通りに混ぜてみます。
混ざりました(笑)
混ぜながら「混ざるのかよコレ?」と言う呪文を30回ほど言って下さい。
そのうちに、かなりどろ~~~~っとしつつも固化したものが無くなり混ざりました。
基剤を混ぜる
今度は基剤を混ぜます。
容積比で1対1とのことです。
こんな感じで両方を合わせます。
見た目は硬化剤が多いように見えますが、若干基剤を多く入れてしまっています。
ちなみに基剤もかなり粘度が高いです。
基剤と硬化剤をよーくよーく混ぜたのが左側。
色が落ち着きメラメラシルバーからグレーになりました。
ケレンして塗る
塗る対象物をケレンします。
カーポートの柱を建てる際に使用するポストで、約半年の使用で浮き錆が目立ち始めていました。
そこでワイヤーブラシ等で特にベース部は素地が見えるまでサビと塗膜を落とします。
天気が悪かったこともあり、塗装後は車両の床下に退避させ1週間後に取り出します。
塗装は刷毛で行いますが再使用は不可になるので使い捨てです。
意外にも塗心地は比較的良好で、あまり苦になりませんでした。
密着性も良好です。
カーボマスチック15のサイトにも書いてありますが、その特性上から刷毛目と塗りむらは出てしまうようですので見た目を気にしない箇所への使用が前提になりそうです。
塗料が余ったのでこのよなものにも。
これはケレンせず浮き錆のまま塗布しました。
1週間後
の前に、翌朝(塗布後約12時間)に触ってみたのですが、完全に指触乾燥はしていました。
恐らく10℃は下回っていたと思われますが、さっそくの効果ありでニンマリ。
で、1週間後に取り出してみました。
色はグレーではなくこのようなシルバーになります。
塗料がタレて盛り上がっている部分も完全に硬化しています。
刷毛目と塗りむら/濃淡は出ますので、塗る際に全体をコーティングするような感じで塗る必要がありそうです。
厚塗りしたところは厚塗りしたなりに硬化しているので、多少ボッテリと塗っても大丈夫そうです。
塗膜はそこそこ厚くしっかりしており、ラストボンドに比べると若干塗膜が柔らかい感じがします(気のせいかな?)
よって、このカーボマスチック15は車両の床下などへの使用に適していそうです。