日野TC 訪問
日野の初期型キャブオーバートラック
先日Twitterを眺めていたら「埼玉の日野TCのその後が気になる」という投稿を発見。
カタチ的には以下です。
キャブオーバー型トラック黎明期直後の車両になりますが、草ヒロとしてほとんど見かけませんので貴重ですね。
ということで、2014年にN氏と見て以来だったのと調査費用5000兆円を頂けるとのことで見てきました。
フロントガラスは落ちてドアは半開き、でも箱は朽ちていません。
綺麗な状態で見たかったですね・・
と、いつ頃からあるのか気になったので国土地理院の空中写真で確認したところ、1979年の写真にはこれと思しきものが写っています。
真ん中の棒状のものがそれで、1975年の空中写真には写っておらず1979年以降はずっと写っていますので間違いないでしょう。
とすると、かれこれ40年もここに居座っていることになります。
2014年2月の状態。屋根は落ちてしまっています。
残念は姿ですが、グリルがそのまま残っているだけでもラッキーでしょう。
最新の様子
キャビンの原型が崩れてしまい元のカタチが分からなくなってきました。
屋根もどこにいったのか。。
グリルも落ちてしまっています。が、不自然と言えば不自然な感じ。
いたずらでもされたのか・・
ただ竹林がひどい場所なので竹の成長力で崩壊した可能性も。
キャビンの状態から考えるとさほどウィンカーレンズが劣化していないのが不思議。
あんどんにはどのような文字が入っていたのでしょう・・
太陽の光がどことなく寂しさを誘っています。
室内はシースルー状態。
ドアのラッチ部は星型タイプですね。
中々おしゃれな泥除けを付けていますね。
これも朽ちていないのが不思議なくらい。
テールレンズ部にはガードが付けられており、少々のワイルド感が。
プロペラシャフトはしっかりと原型を保っています。
板ばねも再利用出来そう(笑)
前2軸車。
ファンがむき出しの状態。
ホースは切られたような感じの断面です。
40年前の割にはアルミはほぼ原形を留めています。
その、アルミの箱には「東京-築地」の文字。
築地市場に出入りして鮮魚などを運んだのでしょうか・・・
このトラックはこの先も永遠にこの場所で過ごすことでしょう。