日野TC 訪問

日野の初期型キャブオーバートラック

先日Twitterを眺めていたら「埼玉の日野TCのその後が気になる」という投稿を発見。

カタチ的には以下です。

 

 

 

 

キャブオーバー型トラック黎明期直後の車両になりますが、草ヒロとしてほとんど見かけませんので貴重ですね。

ということで、2014年にN氏と見て以来だったのと調査費用5000兆円を頂けるとのことで見てきました。

 

ストリートビュー 2011年1月

ストリートビュー 2011年1月

フロントガラスは落ちてドアは半開き、でも箱は朽ちていません。
綺麗な状態で見たかったですね・・

 

と、いつ頃からあるのか気になったので国土地理院の空中写真で確認したところ、1979年の写真にはこれと思しきものが写っています。

 

 

1979年の空中写真(出典:国土地理院ウェブサイト)

1979年の空中写真(出典:国土地理院ウェブサイト)

真ん中の棒状のものがそれで、1975年の空中写真には写っておらず1979年以降はずっと写っていますので間違いないでしょう。
とすると、かれこれ40年もここに居座っていることになります。

 

2014年2月の状態

2014年2月の状態

2014年2月の状態。屋根は落ちてしまっています。
残念は姿ですが、グリルがそのまま残っているだけでもラッキーでしょう。

 

 

最新の様子

土に還ろうとしている

土に還ろうとしている

キャビンの原型が崩れてしまい元のカタチが分からなくなってきました。

 

屋根がない

屋根がない

屋根もどこにいったのか。。

 

哀れな

哀れな

グリル落ち

グリル落ち

グリルも落ちてしまっています。が、不自然と言えば不自然な感じ。
いたずらでもされたのか・・

ただ竹林がひどい場所なので竹の成長力で崩壊した可能性も。

 

ウィンカーレンズ

ウィンカーレンズ

キャビンの状態から考えるとさほどウィンカーレンズが劣化していないのが不思議。

 

あんどん

あんどん

あんどんにはどのような文字が入っていたのでしょう・・

 

 

何が何だか分からない

何が何だか分からない

太陽の光がどことなく寂しさを誘っています。

 

シースルー

シースルー

室内はシースルー状態。
ドアのラッチ部は星型タイプですね。

 

泥よけ

泥よけ

中々おしゃれな泥除けを付けていますね。
これも朽ちていないのが不思議なくらい。

 

 

テールレンズ

テールレンズ

テールレンズ部にはガードが付けられており、少々のワイルド感が。

 

 

プロペラシャフト

プロペラシャフト

プロペラシャフトはしっかりと原型を保っています。
板ばねも再利用出来そう(笑)

 

フロントタイヤ

フロントタイヤ

前2軸車。

 

フロントタイヤの裏側

フロントタイヤの裏側

 

ラジエータ

ラジエータ

ファンがむき出しの状態。
ホースは切られたような感じの断面です。

 

40年・・・

40年・・・

40年前の割にはアルミはほぼ原形を留めています。

その、アルミの箱には「東京-築地」の文字。
築地市場に出入りして鮮魚などを運んだのでしょうか・・・

このトラックはこの先も永遠にこの場所で過ごすことでしょう。

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