ミニカamiL XLグレード
知人より「amiを廃車にするけど引き取りませんか?」との連絡があり適価にて引き取った車両です。
車両
車名 ミニカamiL
型式 A107A型
初年度登録 昭和56年
原動機 G23B
排気量 540cc
グレード XL(最上位グレード)
走行距離 68,000km
車検満了日 平成30年4月7日
車両の状態
基本的には走る・止まるに関しては問題ありません。
現在は週1回はエンジンをかけています。
- 外装
外装はそれなりな凹み、タッチアップ跡がありますが、致命的な腐れ等は無さそうです。
ポツポツと浮きサビの発生箇所がありますが早めに対処すればまだまだ大丈夫と思います。
艶は残っています。青空保管で洗車していないため水垢・汚れが出ています(シャンプー洗車レベルで消えます)。
ホイールのサビは多めです。
- 始動性
寒いこの時期の始動性はよくありませんがエンジンがかかってしまえば問題無しです。
キャブレターをドライヤーで暖めたら始動性は良くなります。
原因は不明ですが、もしかしたらキャブレターの調整で復活するかもしれません(未調整)。
チョークインジケーターは機能しています。
- アイドリング、常用回転
エンジンがかかってしまえばアイドリングは安定しますし、走らせても特に違和感は感じません。
ただアイドリング状態から一気にアクセルを開けると息つきをする傾向にありますが、アイドリングより少しでも回転が高い状態から一気にアクセルを開けても息つきはしません。
2G23エンジンのミニカ55バンでも息つきをするので”旧車あるある”と勝手に思っています。
ちなみに、アイドリング時の振動は少なく音も静かと思います(2G23比)。
- ブレーキ
ブレーキに問題は無いと思います。
後述しますが、フロントブレーキはシューのスキマ調整、リア左右はシューの交換とカップ類の交換を行っており、ブレーキフルードは入れ替えています。
- クーラー
クーラーは機能し冷気が出てきます。
コンプレッサ稼働中にアクセルを開けると、パワー不足にならないようにリレーの作動音がしてコンプレッサが止まります。
なお、クーラー化により電動ファンが追加され4枚羽のファンは取り外されています。
- 内装
内装は比較的綺麗ですが、運転席側助手席側のウィンドウハンドルが欠品です。
ラジオは問題なく受信出来ます。ETCもあります(私は未使用)。
不具合箇所、修繕箇所、部品交換
- フロントブレーキ不具合 → スキマ調整で解決済み
ブレーキ時に左に流される現象があったためフロントブレーキを確認したところ、ブレーキシューの当たりが左右で均一になっていないことが分かり調整をして解決。
なおライニングの厚みは左右ともに5mmです。
- リアブレーキ不具合 → 左右ともにシュー交換・カップ交換で解決済み
リア左側ブレーキからフルード漏れを起こしていたため新品カップに交換し、ブレーキシューも新品に交換。
反対の右側も新品カップに交換しシューも新品に交換、さらにブレーキフルードも交換してリフレッシュしています。
- プラグ交換
規定では「BP6ES」のところ「BPR7EEY」というタイプのものが付いており、良いのか悪いのか不明だったため手持ちにあった1段熱価の低い新品の「BP5ES」に交換。
- ウィンドウハンドル欠品
ウィンドウハンドルが欠品のため、手持ちのストックを付けます(色違いですが)。
- リアテールランプレンズヒビ
画像のようにヒビが入っています。すぐに欠け落ちたりすることはなく今のところ水の浸入もありません。
・フロントウィンドウ傷
フロントウィンドウの表面に傷があります。
運転中は全く気になりません。ウィンドウリペアグッズ等である程度は傷を消すことが出来ると思います。
- サイドウィンカー交換
右サイドウィンカーが点灯しなかったため球切れと思い交換しようしたところ、ソケットがサビで腐り再生不可能だったため手持ちのサイドウィンカーに交換しました。
交換したサイドウィンカーはA101ミニカ時代のアース線の無いタイプですが、アース線を追加して取り付けました(ミニカA104型からアース線化されています)。
なお縁取りはメッキタイプです(オリジナルは黒縁タイプ)。
- フェンダーミラー交換
右フェンダーミラーの鏡が欠落により無くなっていたため手持ちのA105V用の丸いタイプを取り付けています。
オリジナルでは無くなりましたがよりレトロ感があります。
なお、オリジナルのフェンダーミラーは根本付近に割れがあり、内部のロッド取り付け部はサビにより破断しました。
- バッテリベース
画像はありませんが、バッテリベース(バッテリ受け)のサビが多く出ている状況になっています。
早めのサビ落とし・防錆をして下さい。
- バッテリ交換
バッテリが弱り気味だったので、1年半前に購入した30A19Rに交換しました。
まだまだ元気です。
- 電動ファン用電源の取り方は要変更
電動ファン用の電源が温度センサユニットを介してバッテリに直接繋がっているため、エンジンを切ってもエンジンが冷えるまではファンが回り続けてしまいます。
このため現状は下車後にボンネットを開けて温度センサユニットの平端子を外して電源を断にする必要があります。
根本的な対応方法としては、イグニッションON中のみに通電されるように配線を変更するとこの面倒から解放されます(イグニッションONで接点がONになるリレーを介すようにすれば良いと思います)。
- その他
バンパーは白ボケなのか元々グレーなのか不明です(グレーのような気がします)。
ヘッドライトを丸目にするとami55のようになります(プレス自体はami55と同じようで丸目している方もいます)。
イグニッションコイルは社外品に交換されているようです。
雨漏りはなさそうです。
暖房は効きます。
タイヤはバイアスタイヤです(残溝あり)。
レギュレータはICタイプに交換されています。
サイドシルの内部は、車内側から指を突っ込んでの確認ではサビのような感じはしませんでした。
乗った直後はハンドルを切るときしみ音が出ますがそのうち消えます。
ギャラリー
動画
お渡しするもの
- 車検証や自賠責保険証等の書類関係
- 取説
- 整備解説書(シャシー編)
- 整備解説書(G23Bエンジン編)
- パーツカタログ(簡易版)
- 前オーナーが購入、整備した際の部品リストや納品書など
- ウィンドウハンドル(色:アイボリー)
- ETC(私は未使用)
その他・注意等
- 旧車であることを理解してください。
- 乗って帰ることが出来ます。
- ノークレームノーリターンでお願いします。
- 全ての箇所をチェックしたわけではありませんので見落とし・気が付かない点があることはご理解下さい。現状を優先します。
- 譲り受けてから3か月程度ですが、20キロ程度しか走らせていません。
- お引渡し後は速やかに名義変更を行って下さい。
- お引渡し以降のトラブル、事故については私も前オーナーも一切の責任を負いません。
- 現車確認、引き渡しは土日の私の都合の良い日に限らさせて下さい。
- 陸送の手配は落札者様でお願いします。
- 「次回問題なく車検は通りますか?」の質問には何とも言えません。プロにお任せするか、「何としてでも車検を通すぞ!」という気概があれば大丈夫と思います。
- 「部品は出ますか?」の質問も何とも言えません。出るものは出るし出ないものは出ません。ただ意外と何とかなります。
- やったことが無くても初めてでも、多少手を汚して車を触る気持ちがあれば維持は可能と思います。逆にその位の気持ちが無いと旧車は維持出来ないと思います。
床下の状態
床下の状態をアップします。
ごらんの通りサビが出ていますが、粗目のペーパーで浮きサビを取りPOR15やラストボンドで防錆すれば宜しいかと思います。
さらにその上でシャシーブラックかピッチングコートを吹けば宜しいかと思います。
ホームセンターの錆止め塗料はおススメしません。
あれはサビが全くない状態からの「錆止め」のためサビの上から塗っても意味がありません。
私でしたら悩まずラストボンドを使用します(過去2台のレストア使用しています)。